心唄 *ココロウタ*
残像
口を閉ざして
すれ違っていった2人
今は
笑えているのだけれど
生み出した隙間は消えることなく
逃げ出したあの日のまますぐ後ろにある
このまま 無かったことにしてしまうのだろうか
手を繋いで歩いた季節
絡めた指先の温もり
伏せたまつげの影さえも
確かに覚えているのに
人混みの中
きっと今でも
君だけは
見つけられるだろう
それは儚い
想いの傷跡
*