清水くんはご機嫌ななめ。

「食えよ」

瞬く間に平らげた清水くんは、私を睨み付けてます。

「い、いただきます」

16年間生きてきて、プレッシャーを感じながらクレープを食べたのは初めてです。

黙々と私はクレープを飲み込みます。
味わうなんて余裕はありません。

さりげなく清水くんの方を見ると、彼は珍しくぼんやりとしていました。

どこか遠くを見ていて、私からは横顔しか見えません。

やっぱり可愛い顔です。
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