盲目の天使
カルレインが呼ぶと、ジルはまっさかさまに降下して、
カルレインのそばの地面に着地した。
「連絡が来たか・・」
ジルの持ってきた書簡には、王が追加の兵士を派遣したことが書かれてあった。
「王が動いたか」
カルレインは、ほっと胸をなでおろした。
「お前も、狩りをさせてやらないとな」
ジルに、良くやったと言いながら、背中の羽を撫でると、
足元に何か、もう一つ手紙らしきものがつけてある。
なんだ?
紙を広げると、せわしなくカルレインの目が動き、やがて大きく見開かれた。