盲目の天使

カルレインが出立してから、まもなくふた月になろうとしていた。


その間、二週に一度は、ジルという定期便が城へ届き、現場の報告とともに、

こっそりと、リリティスへの恋文も届けられていた。


復興は、徐々に進んでおり、交代の兵を残して、

カルレインとコウガイ将軍がまもなく城へもどる、

という報告が早馬により届けられたのは、

今日の昼間のことだった--。









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