盲目の天使

アルシオンの悲痛な声に、リリティスは動けなくなってしまった。



一体、どうなさったの?

辛いことでもあったのかしら。



リリティスは、抗うことをやめて、アルシオンの力が緩むのを辛抱強く待った。


と、


突然、雲を裂くような大きな声が聞こえてきた。



「アルシオン!貴様、何をしている!!」


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