盲目の天使
「リリティス様?ご気分はいかがですか?少しは召し上がらないと体に毒ですよ」
ルシルがベッドの上で寝ているリリティスに声をかけると、
ごめんなさい食べたくありません、と、小さな声がした。
枕に顔をうずめたまま、リリティスは起き上がろうとしない。
朝も昼も食事に手をつけなかった。
カルレイン様・・・。
私のことを嫌いになってしまったのかしら。
リリティスは体がだるく、重い鎖につながれたように、ベッドから起き上がることができなかった。
何もしたくない・・・。
涙も枯れて、声も出さず、傍目には人形がベッドに寝ているように見えた。