盲目の天使
明るい太陽がさしこむ部屋で、外の明るさと対照的に、
カルレインは、暗い顔をしていた。
・・・リリティス。
リリティスが、毒を飲んで意識を失ってから、すでに3日。
リリティスの意識は、戻らないままだ。
「カルレイン様。少しお休みください。
私が、見ておりますから」
オルメは何度目かの同じ言葉を、カルレインにかけた。
無駄だろうと思いつつ。
「いや、大丈夫だ。
俺は、ここにいる」
返ってきた答えは、オルメの予想通り、否だった。
この3日間、カルレインは、一睡もせず、リリティスの看病をしていた。