盲目の天使
そののち、
ノルバス国とカナン国は、同盟を結んだ。
ノルバス国で採れる質の良い鉱石と、
カナン国で採れる豊かな農作物。
それぞれの長所をいかして交流を行い、
互いの国は、いちじるしい発展を遂げた。
交流が活発になると、土木も格段に発達し、
ストレア山脈を越える新たな道が開拓されると、
交流はますます活発になった。
やがて、
どこからともなく、カナンの地には、天使がいるという話が
伝説として、広まっていった。