盲目の天使

「お前は、いくつになる?」


「え?来月で16になりますが・・。」



私の年など知って、どうするのかしら?



唐突な質問に、リリティスの頭は、ますます混乱する。


「そうか」


カルレインは、リリティスの頬にそっと手をやり、自分のほうを向かせた。


「目が見えなくなったのは、いつからだ?」


「10の年です。それまでは、普通に見えていました」



この人は、一体どなたなのかしら?

私のことを聞いて、なにがあるの?

お城の皆は・・・、叔父様や、叔母様たちは、どうなさったのかしら?











< 6 / 486 >

この作品をシェア

pagetop