盲目の天使

リリティスの疑問をよそに、カルレインは、彼女の銀色の髪を梳き、額や頬にやさしく触れる。



・・男性に触れられるなんて、お父様以外初めてだわ。



なぜか、嫌な気持ちにはならなくて、カルレインにされるがまま、リリティスはおとなしく座っていた。



と、



「美しいな」


「えっ?!」


カルレインの艶やかな声につむがれた言葉に驚いて、
リリティスは目を見開いた。


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