盲目の天使
だから、そのすぐ後の、カルレインの質問にも、素直に頷いてしまった。
「では、俺に口付けてほしいな?」
「はい。・・えっ?」
カルレインは、リリティスの返事を聞くやいなや、すばやく、彼女の唇を、自分のそれで塞いだ。
ついばむように、角度を変えて、何度も唇を落とす。
柔らかく、甘い唇。
リリティスが抵抗せずに、自分に身を委ねているのを感じて、
カルレインは、これ以上ないほど、満足そうな笑みを見せた。