盲目の天使

いつもは閉じている、リリティスの澄んだ蒼い瞳が、大きく開かれている。

カルレインは、その瞳の中に自分の姿を見つけて、喜びを感じた。



・・見えてはいなくても、この瞳に映るのは俺だけだ。



次第に、リリティスは、息が苦しくなってきた。

離してくれと、カルレインの胸をこづいてみるが、ますますきつく抱きしめられる。



そのうち、リリティスは、自分の体が、熱を帯びてくるのに気づいた。



・・・これは何?

頭がしびれて・・もう何も考えられない。



「んっ・・」


リリティスは、甘い吐息と共に、足から崩れ落ちる。

すかさず、カルレインは、リリティスを抱きかかえ、寝台の上に押し倒した。







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