恋愛遊戯
side,Aina



私から見れば、そんなに仲良くしたいタイプでもなく、逆に関りたくないグループのメンバーだった。

容姿端麗成績優秀の、右京 涼哉(ウキョウ リョウヤ)、に

背が結構高めで学校のアイドルと言っても過言ではない西条 唖由(サイジョウ アユ)。に

クールで何事にも一生懸命に取り組む不器用な不良の高原 快都(タカハラ カイト)に

背が高くて人からの人望も厚い相川 慶夜(アイカワ ケイヤ)

クラスにこれだけのメンバーが収集されただけでもすごいのに、このメンバーはものすごく仲が良い(らしい)
近寄りがたいオーラはバンバン出てたし、基本的に私は人見知りをするタイプ。
当然の事ながらこのグループを極端に避けていたんだ。

勿論、悪口も言ってなければ嫌がらせもした覚えはないん。
…はずなのに、今私は貴重な昼休みと言う時間に、このグループの一人西条さんに声をかけられて
何故か、自分の席で回りにあのグループ。
囲まれています。はっきり言えば、息苦しいし、視線がものすごく痛いんです。

「…あの…、私、お手洗いに行きたいんですけど…」
「「「「あ?」」」」
「…だから、あの…。トイレ…」


息苦しい空気に耐え切れなくなればボソリと決死の覚悟で言葉をつないだのにも関らず
一言で却下されかけて、再びつぶやけばあからさまに快都さんに舌打ちをされました。

…何なんですか、もう本当に。

浅原藍那、自分ではいたって平凡なこれと言ったとりえのない女子です。

「ね、浅原サン、友達いる?」
「は?」

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