ちょこキス


「あ、、みよ。話って何?」

「あー。えっとね。
チョコ。」

「あ、サンキュ。
それだけ?」

「んーん。
あのさ、覚えてる?
高1の夏のこと。」

「・・・俺が告った事?」

「うん。
でさ、次の日行った時、普通で。付き合ってるのか、なんなのか分んなかった。
それで、ずっと辛かったんだ。…今も。」

「ん。」

「それで、今日が、チャンスだと思った。」

「何の?」

「もし、あたしたちが付き合ってるなら。
別れよ。って思ったわけ。だって、郁太、何考えてるか分んないし。付き合ってるって言えるようなこと何もなかったじゃん?」

「…」

「あたしは見事に青春全部郁太に捧げちゃったわけじゃん」

< 13 / 34 >

この作品をシェア

pagetop