ちょこキス
郁太に近づいた。

目を伏せている郁太に、触れるだけのキス。

離れてから、

「したよ?これでいいでしょ?」

って言ったら…

「キスって言ったって、Dキスだけど?」

「はぁ?」


そうあたしが言った時には、郁太のドアップ。

唇と、口の中には郁太が居た。

Dキスは何回かしたことはあったけど、かなり恥ずい。

キャラメルは、2人の熱によって、少しずつ溶ける。

キスはだんだん激しくなって、苦しいし、なんかよくわかんないけど、声が漏れた。

「ん…ッふぁッ」

息ができなくって、かなり苦しい。

一生懸命、郁太の洋服を引っ張る。

何度も何度も引っ張って。

やっと解放された唇。
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