詩的物語〜君は恋してる〜

｢急に笑ってごめんな。いや〜、あまりにも突拍子もないことを言うからさ｣

｢？｣

｢彼氏じゃないから。こんな奴彼氏にしたら泣きを見るだけよ｣

　結菜の言葉に、
｢ひどいなあ〜｣
と笑っていう男の子。

お似合いだと思ったんだけどな。

｢それより、さっきのは何？｣

｢ん？｣

｢あいつはやめときな｣

｢あぁ。あいつ、遊び人だから｣

｢それ、あんたに言われたら終わりだね｣

｢結菜ちゃんはひどいなぁ〜｣

　しくしくと泣き真似を始める男の子。

｢うざっ｣

冷たくあしらう結菜。
仲良さそうなのに、と少し思ってしまう。