詩的物語〜君は恋してる〜
「ほんと冷たいわ〜」

 男の子はそう言うと私に話し掛けてきた。

「奈々ちゃんも男さがしてるの?」

「え?いや…」

「奈々ちゃんに合いそうな男、一人知ってんだよね。たぶんまだ学校にいるし連れてってあげる」

「えっと…」

 急な話の展開についていけず、結菜に助けを求める。

「こいつの紹介する男は外れがないし、こいつに似合わずちゃんとした奴だから紹介してもらいな、奈々」

「結菜がそう言うなら…。じゃあよろしくね、…えっと」

「ああ、まだ名前言ってなかったね。三鷹 竜飛。よろしくな」

「あ、瀬倉 奈々です。よろしく?」

「なんで疑問系?!おもろ!!」

 そんなこんなで、三鷹くんの知り合いに会いに行くことになりました。


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