ずっとずっと・・・


『──おぃ。』

「ぁあ゙ん?何か文句あっか?」

『我がどん大概しとかんか?女一人に何たかってんだ?ぁあ゙ん??そんな暇あったらそのブサ顔立て直して來んかっ』

男達は美帆の豹変振りに
焦りつつも

「ってテメー調子のってんじゃねぇよっ」

美帆に殴りかかった
その時

「──やめとけよ」

一人のいかつい男が言った

「っひ・・・弘也先輩っ」

弘也??
まさか・・・ね?

「ょお。美帆、久しぶりじゃねぇか♪」

『ひ・・ろや??』

「わかってんじゃねぇか♪それよりどうした??その変装。お前のかわいい顔が台無しじゃんよ♪」

と言って私の眼鏡を外した

「「──っ///!!」」

美帆のぱっちり二重の目を見た
6人倒し達は
顔を赤らめていた

「お前・・・化粧してねぇの??」

『・・・うん』

「何があったか知んねぇけどよ??お前はお前らしくしてればいいんじゃね??」

美帆は嬉しかった

──初恋の相手だった

弘也は蒲原家の隣、
龍神家の次男坊だった
しかし、美帆の小学校入学と同時に
引っ越してしまったのだ
美帆と弘也はとても仲がよく、
いわゆる幼馴染みだ

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