なめとんか
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昔っから、あたしには男運がない。

自分でそれをよく分かってたから、大人びていて化粧映えする顔と、モデル並みのスタイルを武器に高校の時分から、よく男で遊んだ。

少し色目を使えば落ちてくれる年上の男。

何度か一緒に飲めば必ず告白してくる同世代の男。

何にもしなくても着いてくる年下の男。

名前も特に覚えていないような奴らに囲まれて、あたしはいた。

友達が言う『一途』とか、憧れるらしい『純愛』とかは、あたしに全く無縁の存在であって。

どうでもいいようなことだった。
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