最愛
『あの-ちょっとうるさいけど-』
私はあわてて音を小さくした。
『てか何してるの』

『今日合コンであたし合コン嫌いだから終わるまで待ってるんです。』
と言うと男がびっくりした顔で
『まぢで俺もだって-てか俺も合コン嫌いでさあなたいないしちょうど人数合うから帰ろうかと思って。』

『あ-それは良かったですね。あたし帰りたいですもん。』
『てか君ヤンキーでしょ』
といきなり言われた。
『めっちゃ真面目だし。』
『だってスウェットに健康サンダルてイナヤンぢゃん』
と言いながら見下したように笑った。

なんよこいつ。
ちょっと都会に住んでるからて調子乗りやがって。
と思ってたけど
横からみたら凄く綺麗な顔でかっこいい
『すいません。今訳ありで友達んちに居候だから服がないの---』
『家出だろどうせくだらない理由でしょ』
『いや-何も知らないクセに言わないでよね』
『なんかあったなら話せばドライブでもするか』
と言われ私はその男の車の助手席に乗った。
危ないてちょっと思ってたけどこの人は私に何もしないと雰囲気でわかった。

ドライブしながら色々な話した。
男の名前は晃寛-アキヒロ-
車の中は香水のいい香りで大人な臭いがした。
そんな車の中で今まで習い事で遊べなかった事。
親が厳しくて息苦しい事。元彼の事や親が離婚しかけてる事。
私が家にいたくないのは毎日ケンカばかりしてる親を見たくないからだ。ヤツ当たりされる事もあるから。
話してるウチに感情が溢れて泣いてしまった。

アキヒロはすかさず
ティッシュを出してくれて信号待ちしてる時は頭をなでなでして
『辛かったんだね。』
たった一言だたけど凄く嬉しかった。

アキヒロは仕事を2つしてて実家にいながら親に仕送りしている。アキヒロの親は離婚しててアキヒロと10歳しか離れてない新しいお母さんがいる。
新しいお母さんは仕事をしていないからアキヒロが生活費を稼いでる。離婚したお母さんにも仕送りしているとゆう。
アキヒロはまだ19歳なのにしっかりしている。
大好きなボクシングがしたくて推薦で高校行ったけ体を壊して監督から辞めろ。と言われ部活も学校も辞めた事。
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