Bitter
『いいです。』
内側から、高瀬も、私も、変わるために下した決断じゃないか。
私が愛されることが一番の目的じゃない。
迷うな。
私は彼の
ただ彼の瞳の光を望むんだ。
傷の舐め合いはもう終わり。
ちゃんと 立って
自分で 立って
歩くんだ
歩かなきゃ
ちゃんと
ほら 顔 あげて
『大丈夫です。すみませんでした。』
ちゃんと
笑って。
私はそれから一度も、振り返らずに階段を下りていった。
これからは、
彼を想う、この気持ちが
私の支えだ。