Bitter



  この大空に
  
  翼を広げ


  とんでいきたいな


  悲しみのない

  自由な空へ


  翼はためかせ



  いきたい







散ったたくさんの桜の花びらが、
私たちを包み込むように舞う。

包み込んで、この不思議な教師と冷めた女子高生を空のかなたにつれていってくれたらいいのに。


絵に描いたような景色。





そしてこの日の出来事は、私の頭に焼き付いて忘れられないものとなった。

色あせず、いつまでも、
蓋をあけたらいつもキラキラと音を奏でるオルゴールのように。


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