電車から、始まった恋
『ほんまに』


「うん」


『それに…』


「?」


『そんな気がしてん』


「ほんと?」


『うん、でも認めたないし、もしかしたら…何て思っててん』


「ん…」


『でも、亜子ちゃんが、気にする事ないから…』

「うん」


『俺、言うて良かったって思ってるし』


「うん」


『案外、平気…かな』


「…」


『やから、今までどうりに友達で、おってくれへん』


「はい」


『じゃあ、これからも宜しく』


秦くんが、手を出してきた


『握手しよ』


「え!」


『これからも宜しく』


「はい」


2人は、握手した
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