キミは桜色
SLに乗り換えて

8つ目の駅で

僕たちは列車を降りた

見たことのない田舎道を

きみはどんどん走って行き

立ち止まった

「拓哉、この角を曲がると

めっちゃきれいだよ!

びっくりしないでね~」

たばこやの角から

きみはのぞきこむように

道を曲がって行った

僕も走った

そこは、まるで別世界だった

あたり一面、桜の木

桜の花のトンネルだった



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