突然、髪が抜け始めた私 〜いじめ〜
病院



季節が変わっても・・・


髪の抜ける量が
全く減らなかったから
病院に行った。
小さい頃から
お世話になってる病院だ。


「綾香ちゃん。」


私の名前が呼ばれた。
いつもならすぐ手前の部屋に入る。
でも今日は違った。


「奥の部屋に『皮膚科』って書いてある部屋があるからそこに入ってね。」


『皮膚科』?
『皮膚科』って何??


その当時の私は、皮膚科という科があることを知らなかった。


「初めまして。綾香ちゃん。」


いつもの先生じゃなかったから
ちょっと緊張していた。


「そこに座ってね。お母さんはそのイスに座ってください。」


「ちょっと質問するね。10円ハゲができたりしなかったかな?」


10円ハゲ!?
あの時の・・・


「ありました・・・。右上に・・・。」


この時の私の髪はまだ少しあった。

でも、頭の地肌が見えるくらいなくなっていた。


この時期から鏡を見るのが
嫌になっていました。
自分が醜くみえて・・・
現実を受け入れられない
自分がいました
< 4 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop