シンデレラマーメイド

アクアはずっと外の世界へ行くことに憧れていた。


外の世界なら、私を外見だけで判断しないはず。


こんなせまい人魚の世界と違い、広い広い世界にとって私の外見なんてちっぽけなものになるはず。




だから――――――――







だから、アクアにはある考えがあった。






「絶対成功させてやる…」




ぼそりと呟いたそのとき。








「何を成功させるって??」








岩場にアクアより数段低い声が響き渡った。
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