大好きな君へ
『…じゃ…また学校で…』




『あっ…ばいばい!!』




翔は走るようにして、そこから離れた。







翔が向かったのは公園だった。




公園のベンチに座り、自分の携帯をひらいた。




《 邑 》




というアドレスを消した。



別に嫌いだから、ではなく、



助けを求めそうだから。




その次に



《 玲奈 》



というアドレスも消していく。




玲奈は…たぶん…もう連絡は、取らないだろう。





『何してんだよ……………俺……………』



翔は小さくため息を吐いた。
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