大好きな君へ
第三章~俺の全て~
『翔……俺…お前に黙ってた…』



『…うん……』




邑は全てを話した。




玲奈の事…亜依の事……そして…翔の事…




『ワリィ……ホント……』



翔は今までにないくらいの優しい目をしていた。




『もういいから…』



『俺……玲奈と…別れる…』




『ちょ……ゆ…』



名前を最後まで言い終わらないうちに邑は話を進めた。




『ちょっと嫉妬してたんだ。…お前に……』



邑はとうとう涙を見せた。



『翔…………』




『俺も……ゴメンな………』



翔と邑は声を出さずに泣いた。
< 34 / 46 >

この作品をシェア

pagetop