大好きな君へ
―ガラガラッ―


『あ!!玲奈ちゃぁん!!』


女子が叫ぶ。


それと同時に俺の体はピクッと動く。


恐る恐る振り向いた。


『翔…おはよ。』


ん?


『…は…よ…』



玲奈が…変だ…



なにが…あったんだ?



目が…涙目だ。



『レ……ナ…』



『…なに…?翔……』


『……』


『……翔…なに?』


…駄目だ…


名前は呼べても、次がいえねぇ…


―どうしたんだ?―




イライラする…


玲奈じゃなくて、玲奈を心配できない俺が。



…なんなんだよ…

玲奈…



どうしたんだ?




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