ワガママな弟







廉が意地悪だ…。





「おい、ちゃんと前向けよ。」






今は教会。





あたしと廉は
神に愛を誓おうとしてる訳だけど
この通り不機嫌なあたし。





「結華。」






廉の声につられて
ついつい前を向きそうになるけど
そこは押さえる。



「てめぇ、ふざけんてんのか。」





「何よっ!!廉がそんぐらい教えて
くれないからじゃんっ!!」






言い終わった時に気づいても
もう遅い…。




「…あ~…終わったぁー…」




次の瞬間
廉がつぶやくのが
聞こえたのが不思議なくらいの
笑い声が教会に響いていた…。


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