ワガママな弟
「じゃ、俺たち今から彼カノ!?」
「そうなるんじゃないかな?」
「夢じゃない…
ほんとに大事にするから!!」
あたしの事こんな風に内面からこんなにも
好きになってくれる人って
これから先は
そうはいないと思う。
「…ねぇ、ヒロくん。」
「ん?何?」
少しだけ不安そうな顔をしたヒロくんが
こっちを向いた。
「ありがとう。」
いろいろな気持ちを胸に抱いて
あたしはお礼を言った。
遠回りもしたけど
今ここでこうしていられるのは
神様のプレゼントだと思う。
これから先どんな事があっても
大丈夫な気がした。
「どういたしまして。」