恋愛磁石



肩、広いな。

なんて冷静に考えたあと、顔が熱くなる。



それを隠すようにして、
あたしはおもむろに口を開いた。



「あのさぁ…あたしと2ケツなんて、彼女にバレたらどーすんの?」


「彼女?」



この体勢じゃ裕斗の顔は見えない。

でも、“なんのこと”とでも言いたげなイントネーション。







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