恋愛磁石
ミルクティー
――――・・・・
カチカチと時計の進む音だけが、やけに大きく聞こえる。
逃げるようにしてココに戻ってきてから、どれくらい時間がたったんだろう。
「――っん」
なにをするでもなく、寝転がっていたベットから身体を起こす。
窓に歩み寄ってカーテンを開けると、外はもう真っ暗だった。
_ PM8:00 _
机の上に置いていた携帯がチカチカと光る。
一時間ごとに時刻を表示するそれをポケットに入れて、あたしはクローゼットを開いた。