恋愛磁石
「あたしだけ仲間はずれじゃん」
そう言ってふてくされる悠里をなんとかなだめようと、香奈と成海が頑張っている。
そんな光景を横目に、あたしはもう一度掲示板に目を向けた。
――そのとき
「おっはよー、ミライ♪」
聞きなれた声。
それと同時に後ろからスッと腕が伸びてきて、あたしの肩に手を回した。
突然の出来事にバランスを崩したあたしは、その人物に体を預けるかたちになる。
「え、ちょっ、裕斗!?」
あたしはその体勢のまま、勢いよく振り返った。