沫雨恋愛
「さーむーいっっ」
12月の中旬
冬も本格的になってきた頃
今日もあたしたち4人は教室でお昼を食べていた。
「薫ブレザー着てないじゃん!どこやったの」
「家に忘れてきた‥」
「セーターだけじゃ寒いだろっほれっ 俺のブレザー着てろよ」
「でもそれじゃ拓海が寒くなっちゃうじゃん」
「俺はへーきへーき♪
薫が寒そうにしているの見ているよりマシ」
「拓海‥ありがとう。大好きっ」
「俺も薫大好きっ」
「はいはいそこ。いちゃつかない!」
薫と拓海くんは
誰がどこから見ても正真正銘のバカップルだ。
人前だろーがなんだろーが平気でいちゃつく。
見ているこっちが恥ずかしくなってくるくらい。
「てかもー2学期も終わりだなー」
一ノ瀬は目の前でいちゃついているふたりを気にするわけでもなく
カフェオレを飲みながら言った。
「もうすぐ冬休みだねー また4人でどっか行こうよ」
「一ノ瀬ー!」
会話の途中で入り口付近にいた男子が一ノ瀬を呼んだ。
「ごめん。ちょっと行ってくる」
呼んだ男子と少ししゃべった後、
一ノ瀬は教室の外へと消えていった。
女の子と一緒に。
あたしたちは一ノ瀬が消えていくのをじっと見ていた。
12月の中旬
冬も本格的になってきた頃
今日もあたしたち4人は教室でお昼を食べていた。
「薫ブレザー着てないじゃん!どこやったの」
「家に忘れてきた‥」
「セーターだけじゃ寒いだろっほれっ 俺のブレザー着てろよ」
「でもそれじゃ拓海が寒くなっちゃうじゃん」
「俺はへーきへーき♪
薫が寒そうにしているの見ているよりマシ」
「拓海‥ありがとう。大好きっ」
「俺も薫大好きっ」
「はいはいそこ。いちゃつかない!」
薫と拓海くんは
誰がどこから見ても正真正銘のバカップルだ。
人前だろーがなんだろーが平気でいちゃつく。
見ているこっちが恥ずかしくなってくるくらい。
「てかもー2学期も終わりだなー」
一ノ瀬は目の前でいちゃついているふたりを気にするわけでもなく
カフェオレを飲みながら言った。
「もうすぐ冬休みだねー また4人でどっか行こうよ」
「一ノ瀬ー!」
会話の途中で入り口付近にいた男子が一ノ瀬を呼んだ。
「ごめん。ちょっと行ってくる」
呼んだ男子と少ししゃべった後、
一ノ瀬は教室の外へと消えていった。
女の子と一緒に。
あたしたちは一ノ瀬が消えていくのをじっと見ていた。