沫雨恋愛
数時間後
みんなのテンションはどんどん高くなっていき
まだまだお開きにはなりそうもない
‥というかみんなどんどん酔っていく‥
裸で踊り出す人 歌いだす人
イチャイチャし始める人‥
そして当たり前のように薫と拓海くんも
イチャイチャしながら飲んでいた
そんなバカップルのそばにいるのも
なんだから(ってゆうか虚しいから)
あたしはふたりからちょっと離れた
壁際に一人で寄りかかっていた
「‥藤野‥?」
ふと横を見るとそこには一ノ瀬がいた
「一ノ瀬?どーした‥
‥え?」
一ノ瀬はあたしが振り向いたと同時に‥
ふらっとしてあたしの方へと倒れ掛かってきた
「ちょっ‥!い‥一ノ瀬っ!どうしたの!!?」
あたしは焦って一ノ瀬の体を支え、顔を上に向けた
一ノ瀬の顔は真っ青になっていた
「き‥気持ちわ‥る‥」
「えぇ!?」