沫雨恋愛
「ちょっと場所移動しよっか」
あたしたちは別な場所へ移動しようと
人混みの中を歩いて行った
さっきとはまるで別世界のように
花火が始まってからの人の多さはすごかった
特に出店の前は人が混雑していて、
歩くだけでも一苦労だった。
「はぐれないようになー」
拓海くんを先頭に、薫、一ノ瀬、
あたしの順で人混みの中を歩いた。
あたしは前にいる一ノ瀬の姿を見失わないようにと、
必死に一ノ瀬の後をついて歩いた。
ドンッ
「わっ すみませ‥」
さっきから何回もすれ違う人にぶつかりまくっていて
あたしの足はちょっとふらついていた
ブチッ
「え‥?わっ」