バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!《あれから〜6年が過ぎて》
『逞いい加減にしないか。パパとママは離婚したんだよ。


だからもうママは逞のママじゃないんだ。


華先生はママじゃないんだから、


これ以上華先生を困らせたら駄目だ。』




泣き出した逞君。




「華先生お願いだから、離婚してパパと結婚して、


僕嫌いなものも食べるよ。

痛い注射も我慢するから、

お願い華先生ママになって!」




『逞いい加減しろ!』



止めて叩かないで!



逞君を庇おうとしてよろけてしまう。



その時、『危ない!』



長谷川さんが転びそうな私を抱き抱えた。



私抱き締められてる?



え、どういう事?



《華さんが好きです。》



今長谷川さんなんて言ったの?



『俺病院で何回か会ってるうちに、


華さんが好きになってた。

だから、昨日は俺も楽しかったんです。


華さんを帰したくなかった。』



長谷川さんの腕に力が入ったその時、



『華! 』



長谷川さんに抱き締められたままで、



一輝と目が合った。



私何してるの?







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