バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!《あれから〜6年が過ぎて》
もう一人の男満那人が泣きそうな顔で俺を見る。




そんな目で俺を見るな。



俺は負けない。



今日の帰り夕顔が一緒に帰る事を拒めば、俺は諦めるしかない。



あの二人は今頃夕顔に、俺の過去を話しているんだろうか?



朝は早く部活に行きたかったのに、



今は部活に行くのが怖い。


もしかしたら夕顔は部活にも来ないかも知れない。



俺ってこんなに臆病だった?



体が震えてるぜ。



笑っちゃうよな。



俺は夕顔にマジなんだから。



マジで恋してる。



俺は覚悟を決めて部室に行った。



けど、みんなが練習をしてる中に夕顔はいなかった。


だよな、そうだよな。



こんな俺がマジになったって信じて貰える訳ないか。


ヤバい俺泣きそう。



今日はこのまま帰ろう。



俺が部室を出ると、「あ、将一君いた。担任の話し長くて部活遅れちゃった。


帰りよろしくお願いします。」




夕顔が笑ってピースサインした。



マジで泣けた。



夕顔サンキュー!



思わず抱き締めたくなる。


イカンイカン駄目だぞ。









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