バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!《あれから〜6年が過ぎて》
俺は夕顔のママに背中を押され家に入った。




夕顔の妹と弟が玄関にいた。



二人の視線が痛い。



「ママこの人誰?」



「夕顔の初彼だよ。」



え、えぇ!



有り得ない展開だ。



「ママ、パパなんか怒ってない。」



『かなり怒ってるみたいだよ。』



「夕ねぇ大丈夫? 」



「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」



「初カレー?」



弟の一言でみんな吹き出す。



『仕方ないな、君とにかく上がりなさい。』



「あ、はい失礼します。」



夕顔を見たら顔を膨らませて怒ってる。



怒った夕顔も可愛い。



「河上君夕顔ばかり見てないで早く上がってね。」



夕顔のママが鼻水をすすりながら言う。



なんだかみんな暖かい。



俺が味あった事のない暖かさ。



俺には家族はあっても、家族とは暮らしていない。



親はこんな俺を見捨てた。





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