僕らは壁越しにキスをする


軽く首を捻りながら美優(みゆう)は再び小説の文章に視線を戻すと、
自分そっちのけで恋バナに夢中になっていた友人達が ふいに美優に問いかけた。


「ねぇねぇ、美優は好きな男の子いないの?」
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