紙ヒコーキ

『あぁーあちー』
隣で橋本は教科書であおぎながら言う。

だんだん暑くなってくる
季節の変わりごとに
私の気持ちも変わった。
『ひかり暑くないの?』
『あー暑いよ。』
『冷たいもん食べたいなー。』
橋本はニコニコしながら言った。
『放課後、祐太とかとどっかよろうぜー。』

橋本はダルそうにも言ったが笑っていた。



好きなら橋本を信じてみる・・・

ずっとこの言葉が離れない。
『あーいいよー。』
『元気ないけど?』
橋本は私に気づいたのか顔をのぞく。

『あぁ大丈夫!』

近いよ。橋本の顔。
こんな近いと熱くなる。

『本当かなー?』
橋本は私のでこに手をおく。
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