紙ヒコーキ

窓から見る空

やがて、学校では授業も始まった。

ホームルームの時間
だんだんせまるオリエンテーションの説明や話などを先生は長々する。

私が一番嫌いな時間。

隣では、橋本が紙ヒコーキを作っている。

目があうと、
『俺、紙ヒコーキ結構飛ばすの得意なんだ。』
と言いながら紙ヒコーキを眺める。


まったくつかめない橋本
窓の外を見ると
だんだん桜が散っていた
『桜も散っちゃったね』
ふいにでた言葉。

橋本はにこにこしながら
『次はアサガオの季節だね』と言った。
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