紙ヒコーキ
『橋本~どこ行くの~』
私は橋本に手をひっぱられながら街中をひたすら歩く。

『ねぇ~!』

『う~ん。どっか?』
どうやら行き先は決まっていないみたい。
『もう、決まってないのかよ~』

でもなんだかずっとこうしていたい。

『そうだ、海いかない?橘さん?』
海?海なんてこの辺あるっけな。
『べつに良いけど?』

『じゃぁ決まり!!』

学校帰りなのになんだか休日のデートみたい。



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