紙ヒコーキ
でも私は臆病だから
本当の気持ちを吐き出したらみんな離れてくんじゃないかって不安があった。


『橋本、』
涙ぐむ私を橋本は優しく撫でる。

やっぱり橋本みたいな
存在が私には必要なのかな。

『笑いたいときに笑って、泣きたいときに泣けばいんだよ。自分を傷つけたらだめ。』


橋本の一つ一つの言葉が私の傷を治すものとなっていく。




橋本になら言える。
今まであった事も
された事も昨日の事も
本当の気持ちも


信じてみるよ。
信じられれのは自分だけと思ってた、けど
橋本なら信じてみたい

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