紙ヒコーキ
帰り道、二人で歩く

二人だけ。

この時から橋本が大きな存在となっていた。


『また海行きたい。』
私はまた橋本と海に行きたかった。
『いいよ。今度また一緒に行こう?』

『うん!』
一緒・・・こんなささいな約束が好きだな。


もう空はオレンジ色。
二人で歩いた道もオレンジ色になっていた。


橋本は私を家まで送ってくれた。

家の前まできた。
『橋本、本当にありがとう。橋本のおかげで楽になったよ。橋本もなんかあったら、頼りないけど言ってね。』


『わかったよ。今日から俺はひかちゃんのヒーローだもんね笑』

笑いながら橋本は言う。そして私も笑った。

『橋本のばーか笑』
私は笑いながら言った


その時、橋本は一瞬びっくりした顔をした。


『どうした?』
私もびっくりした。

そしたら急に私の手を引っ張った。
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