風にキス、君にキス。



「嘘だ…」


「は…?」


「…懐かしいなんて嘘。



日向…







…思い出した、んでしょう…?」






その瞳を見れば分かった。



その声を聞けば分かった。



日向が何故あたし達を拒んだのかも



リハビリを始めないのかも



あのボールを手放したのかも




…全部、全部。







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