風にキス、君にキス。
――――…いつも、いつも呆れるくらいに君が傍にいた。
もしも今生きる理由を問われたら、俺はあの日と同じようにこう答える。
「守りたいものがあるから」
…生きたいんだ。これからもずっと。
柚だけじゃない。
今までに関わった温かい人達と…これからも生きてゆきたい。
忘れたく…ない。
だから…絶対に、忘れない。
――――「ねぇ、日向」
「…ん?」
「日向は今幸せ?」
―――――「すげー…幸せだよ」