風にキス、君にキス。
かけがえのない君に
君は思うだろう。
君は泣くだろう。
君は背負うだろう。
――…その
あまりに小さな背中に、
罪の意識を。
夢の中で
小さい子みたいに泣きじゃくって
「ごめんね」と言う。
「ごめんね…あたしのせいで」
「あたしが日向の足を奪った」
そうやって君は
ずっと泣いてきた。
苦しんできた。
…だけど、
もう泣かないで。
苦しまないで。
…笑って、笑って、
笑っていて。
――…柚らしく
輝いていて。