風にキス、君にキス。



何故かといえば


きっと君は

涙を流しながらも同時に


気付いていたはずだから。




決して

決して


口には出さないけれど。






―――…俺が

俺らしくあるためには




相原日向が

"風"であるためには



どうしても君が必要だったこと。




君が


柚がいないと


ダメだったんだ。

…本当に。






君は知ってる。


俺が今日まで





――…君に走り、


君に生きてきた、ことを。




そしてこれからも



走り続けることを…。







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